


カテゴリ:講演録
服部良一講演録7
福島原発で何が起こったか?
今こそ脱原発へ5・28集会
兵庫県川西市 アステ川西アステホール
絶句する被災地の状況!
みなさんこんにちは。本当にたくさんの方にお集まりいただきありがとうございます。社民党衆議院議員服部良一です。昨年秋、党の脱原発自然エネルギープロジェクトチームを作りまして事務局長になりました。福島第一原発事故対策事務局長としても活動してきましたが、5月に脱原発アクションプログラムをつくりました。今日はぜひみなさんにもこの内容を知っていただき、御意見御批判をいただきたいと思います。今度の震災が起き私も、被災地に何度となく行きました。20キロ圏内の南相馬市、飯館にもいき市村長にもお会いしました。また三陸海岸をレンタカーでつぶさにまわり、病院の視察などもしました。テレビではなく現場をみるとみなさん共通して言われることですが絶句する、言葉がでない。本当にそんな思いです。多くの方が亡くなられました。心からご冥福をお祈りします。その上で、これだけの事故をおこしてまだ原発を続けるのかと多くの方が思われたでしょうし、かたや原発をやめて電気が持つのと思う方も、自然エレルギーほんとに増えるのと思う方もおられる。色々な考えをお持ちです。そういう意味で一石を投じる意味で脱原発アクションプランを作りました。今小林先生も言われたように、原子力発電所を動かさなくても既存の設備で電気は足りますよと言うことが、はっきりしています。しかし電気会社はそれを隠す。エネルギー庁もそれを隠す。われわれは、それを資料を引っぺがし、検討をしてきました。
お手元に大きな資料あります。服部事務所はお金がなくてフルカラーではなく赤と二色になっています。ちょっときわどいところがみにくいですが、アクションプログラムの工程と裏に日本の54の原子力発電所の一覧がついています。社民党アクションプログラムの骨子は、まずステップ1で危険な原子力を止めろ、そしてステップ2で2020年までに原子力発電所をすべて0にしようではないか。そして2050年今世紀半ばには自然エネルギー100%社会に皆さんと知恵を出し作っていこうじゃないかということです。
ステップ1 新しい発電所の創設はやめる
まずステップ1。今はまず、今年来年ぐらいのイメージで考えていただきたい。まず新しい発電所の創設はやめる。そうすると原子力の寿命は40年と想定しているので、新しく作らなければ、なくなっていく。そして、今回の震災で被災した福島とか女川とか東日本で震災のあった原発はやめよう、廃炉にしよう、それから発電開始からすでに40年以上の原発をやめる。
みなさん大体原子炉の寿命はみなさん何年か御存じですか。
このまえ孫正義さんにあいました。孫さんは脱原子力の財団を作りそのパンフでも書かれていますが、世界の原子炉の寿命は22年なんです。ところが、東芝は30年で設計しそれを40年使っていた、更に60年使おうとしている中で、今回の福島の事故が起きたわけです。すでに40年を経過したのがこの近くにある、敦賀、美浜第一、第二の原子炉です。これを廃止すべきです。福島第一と同じGEのマーク1という原子炉です。この炉の設計は、アメリカの技術者でも大きな問題ありとされた炉です。
例えば 核納容器の容量が小さく圧力が上がりやすい、また今回初めて分かったことですが使用済み核燃料があんな建屋の上にある、この非常に問題のあるマーク1はすぐやめるべきです。中国電力の島根の原子炉がマーク1で、すでに37年が経過しています。すぐに止めるべきです。先日停止になりました、東海地震の震源地の真上でしかも砂丘の上にある浜岡原子力発電所は、これも廃炉にすべきです。
今原子力発電所はいくつ動いてるか御存じですか?今稼働は17です。12という数字がありますが、それが今年の8月段階で動いている原発です。今年の年末には5つ、そして来年3月にはゼロになります。これには、条件があります。今定期点検に入っているものは再稼動しない、ということです。どこの地元の知事も首長も、「福島事故が終息していなのに、なんでうちの原発を稼動させるの」となりますよね。
再稼働は根本的な指針の見直しが前提
また政府が、来年にかけて検証委員会を立ち上げました。この検証委員会でいろいろはっきりさせてほしいと、皆思っています。この間、報道されているのは、津波というより、地震でだめになったということです。一体何が本当か、ということです。
電力会社が、各発電所に安全対策として指示をしてやっているのは、津波対策のための防護壁、浜岡では10何メートルのものを作れ、とか、30億かけるとか、あるいは、非常用電源を横に準備しろ、とか、この二つを言っているに過ぎない。ところが、肝心の地震対策については、まだ何も決まっていない。耐震基準、安全基準については、この事故を受けて、当然見直していかなくてはならない。ですから、事故の収束、検証、安全対策、これが実施されない限り、再稼動させるというのは、おかしいと思いませんか(拍手)。私は、そう思うんですね。もし立ち上げるとしたら、ですよ。
来年夏は原発なしで乗り切ろう!
このまま廃炉にしてしまえ、という意見もあります。しかし、ここは100歩譲って、そのような対策をした上で再稼動を認めましょうと、いうことになりますと、来年の3月ですべての原発が止まります。来年夏のピーク時には、原発が全く動いていないだろうという中で、日本の電力の需要がどうなるのか、ということになります。私は、その状態を作りたいんです。そして、体験してみようじゃありませんか。原発なしでどうなるのかを。私は、それはできると・・・。
今の電気の需要と供給ですが、現在、原発を動かすために、多くの火力発電所を止めています。それから、揚水発電と言いまして、夜間あまった電気で水を上げておくというものですが、こういうものがあるのですが、東京電力は最初これらを出してこなかったのです。発電は、電力会社だけでなく、民間にも、電力を売る会社があります。これも数千kwという発電能力があります。そういった電力をフル動員しますと、今年の夏、来年の夏も既設の発電能力で十分間に合う。
いま、50kHzと60kHzの違いがあり、東と西とでは、今100万キロワットしか通電線が無いのです。もっと増やしたらどうだ、という話もありますが、東と西と分けて試算しましたら、東では、必要な電力が7千万キロワットに対して、発電能力が8100万。西では、9500万に対して、1億1千万の供給力があることが、我々の調査でわかりました。それともうひとつ。最大需要といいますよね、これには条件があるんです。夏の平日の2時から3時、温度が31度以上に上がったとき。しかもこの時間は年間8760時間のうちのたった10時間なんですよ。しかもその8割は、事業系の需要なんです。ですから、もっともっと知恵を使って、例えば夏の休暇を変えるとか、甲子園の野球を秋に持っていったらどうだ、とか。我々が工夫をすれば、このピーク電力というのは必ず抑えることが出来ます。その差は、1割、2割とありますから、何も電力会社の「電力不足」の話に惑わされることはないと思っています。
「もんじゅ」を廃炉に!
後、核燃料サイクルの問題です。福井県の高速増殖炉「もんじゅ」は、今故障して止まったままです。今までほとんど運転していません。それでも、毎日5500万円の維持管理費がかかっているのを皆さんご存知ですか。この核燃料サイクルを凍結する、以上が我々が考えたステップ1なんです。
ステップ2 2020年に原発ゼロ
そしてステップ3
2050年に自然エネルギー100%に
その上で、どうしても原発を立ち上げたい、ということであれば、譲ったとして、2020年までに、順番に止めていくことによって、2020年にはゼロにしようじゃないか、同時に自然エネルギーを大きく伸ばしていこう。検討した根拠が必要ですので、環境省が今年4月にどういう可能性があるのか、という試算をしました。先日菅総理は、2020年の早い段階に20%以上の自然エネルギーといいましたが、太陽エネルギーを1千万戸につけるということなんですが、今、洋上発電であるとか、風力であるとか、太陽光とかですね・・・。この前、孫さんが橋本知事と会い、関西広域連合と一緒に遊休地にソーラー発電を!と、言っていました。たまに良いことを言いますね。そういうことなども考えると、もっと早い段階で30%くらいの自然エネルギーは可能だと思っています。そして同時に、東北地方を自然エネルギーの拠点にしようと。三陸沖というのは、梅雨が無いし、雪が少なく、太陽光発電に向いている。あるいは、岩手県と秋田県の境は地熱発電が向いている。青森県とか岩手県は風力の宝庫です。中小水力も豊富である。自然エネルギーを一番ポテンシャルがあるのは東北なんです。自然エネルギーの研究、生産、2020年までには、この復興計画の中で、東北を100%自然エネルギーの地域にしようじゃないか、と考えています。
自然エネルギーを導入するためには、電力会社の電源の部分と送電の部分で、これを分離しなくてはならない。地域分散型のスマートグリッド、送電線を整備していくとか、そういったことをやりながら、2050年には100%再生可能エネルギーの社会を是非作っていきたいと思っています。これを機会に日本のエネルギー政策を大胆に転換していきましょう。原子力によらない社会を一緒に作ろうじゃありませんか。拍手